天才テリー伊藤対談「原田真二」(4)原田さんは先の先まで考えてるんだ (1/2ページ)
テリー 僕、先日発売された原田さんのデビュー40周年記念ベストアルバムを、ずっと車の中で聴かせてもらっているんですよ。
原田 本当ですか?
テリー ええ。年代によって、原田さんの音楽が変わっていくのがよくわかりますね。特に、後半に行くにしたがって、歌詞やメッセージを大切にしてきているのが伝わってきます。
原田 ありがとうございます。デビューした時に志したことがどうすれば実現できるのか、ここに来てやっとわかってきたような気がしてるんです。それに伴って一昨年、「Vote for Peace」という平和投票サイトも立ち上げたんです。
テリー それは、どんなサイトですか?
原田 今のところはまだFacebookだけですが、「平和に賛成な人は1票を投じてくれ」という、ただそれだけのサイトです。つまり、平和に賛成する人の人数が出てくる。もちろん、1つの端末から1票しかできないようになっています。
テリー へえ。それ、おもしろいなァ。
原田 もちろん理想は70億票を集めることなんですが、仮にその結果が1億や2億でもいいんです。どんなエリアからどれだけの人が参加してくれているのか、それがわかるだけでもきっと大きな力になる。で、実際に音楽で人を集めて世界中でピース・コンサートをやる。それを継続していけば、賛同するアーティストやお客さんも増えて‥‥そんなふうに少しずつ、活動を大きくしていければと考えています。
テリー 大きな目標ですけど、それは挑みがいがありますね。そんな原田さんの立場から、今の日本のミュージックシーンはどう見えているんですか?
原田 一概に否定する気はありませんが、今チャート上にある曲が数年後にスタンダードになるかどうかといえば、それは難しいでしょうね。