菊見、菊酒、菊人形…。江戸時代、秋の花と言えば江戸っ子好みの華やかな「菊」 (2/2ページ)

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一勇斎国芳「百種接分菊」国会図書館蔵

重陽(ちょうよう)の節句の由来

ときに、中国に伝わる古い説話、「菊慈童」(きくじどう)をご存知ですか。

王に仕えていた美少年が、あるミスで遠方に流刑になったが、お経を書いた菊の葉にたまった露を飲み不老不死になった。その菊の露は川に流れて川全体が霊薬となり、下流の町の人はみな長寿になった、という大変めでたい話です。実は重陽の節句の発祥はこの菊慈童に関係があると言われています。

国芳はこの話を気に入っていて、弟子の中で最も美男子だった芳雪(よしゆき)に刺青の下絵を頼まれた時、彼の背中に大輪の菊の花々と菊慈童を描いたそうです。つまり菊は健康や長寿、慈愛の象徴であり、大変縁起の良いものとして江戸っ子たちに愛されたのです。

Images:国立国会図書館デジタルコレクションWikipedia

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