出荷停止から3ヶ月超、ついに復活した『クラフトボス ラテ』。それが話題作りのためではない理由とは? (2/4ページ)

世界標準でいうと、こうした売り切れは在庫ミスというオペレーションの失策にカウントされる。つまり本来売り切れていなければ得られた利益を失ったという考え方だ。つまり企業としては売り切れ、出荷停止は決して名誉なことではないのである。欧米ではこうした機会損失は経営陣にペナルティーを求めるくらい株主が厳しくチェックするもの。わざとやるのはあまりにもリスキーなのだ。

なので「売り切れました!」と胸を張れるのはガラパゴスな日本の営業マンのみ。「すみません、売れ行きの予測不足で失態を招いしてしまい、損害を与えてしまいました」と考えるのが正解。むしろほどほどに売れ残るのが正しい在庫調整なのである。サントリーの中の人に聞いても、「ぶっちゃけ利益損」と答えていたのは、至極当然だ。
■「クラフトボス ブラック」のみ店頭に置かれていた理由と『クラフトボス ラテ』のすっきりした味わい

出荷が追いつかないとなると、工場の生産リソースを集中する必要がある。サントリーは3工場で生産していたそうだが、それをベース出荷量が多かった「クラフトボス ブラック」の生産に特化することによって、共倒れを避けた。これも当然のオペレーション。人気はあっても二番手の方を、まずは切るしかなかったのだ。