元日本代表主将・菊谷が引退決意。「エディーさんに人生狂わされた」(笑) (1/4ページ)

ラグビーリパブリック

 JKジャパンの顔とも言えた、おおらかなスキッパー、キャプテンらしくないキャプテンがジャージを脱ぐ決意を固めた。

 今季のトップリーグでは第1節から5連敗。開幕直前に新ヘッドコーチが離脱するなどのゴタゴタも影響して不振にあえぐキヤノンイーグルスにあって、開幕から主にLOのポジションで全試合出場し、今季3度目の先発出場となった前節のコカ・コーラ戦では60分間プレーしてチームのシーズン初勝利に貢献するなど、ベテランらしい存在感を見せつけているのがジョン・カーワンHC時代に日本代表主将だった菊谷崇(37歳)。

 2試合連続での先発出場となる7日の神戸製鋼戦で史上4人目のトップリーグ通算150試合出場達成となるが、本人の中では今季限りで現役を引退するのが規定路線でもあり、単年ごとに交わしてきたキヤノンとの契約も更新しない意向だ。

「(トヨタ自動車から移籍して)プロとなり、基本的にはいつまででも現役を続けられるチャンスをもらったが、自分がプロ選手になったのは、引退した後に次のステップに進む準備を進めるためでもある。自分の意志で現役を終えられる選手は限られているし、いつまでも現役にしがみついていれば、それだけ次のステップに進むのが遅くなる。これだけ試合に出られて、最後の年を締めくくることができるなんて最高に幸せ」

 今季終了後の進路自体は未定だが、指導者として第2のラグビー人生をスタートさせたい考えだ。

「キヤノンの練習でも若手に手本を見せたり、そういう状態のまま引退して、選手に寄り添って教えられる指導者になりたい。ボロボロになるまでラグビーをつきつめるよりは。そういう終わりか方が僕らしいかな」

 御所工業高校、大阪体育大学を経てトヨタ自動車入りしたのが2002年。翌2003年に創立されたトップリーグの初年度はトヨタ自動車自体が下部リーグでの戦いを余儀なくされたため日本最高峰リーグでのプレー自体はなかったが、翌2004-05シーズンからはトヨタ自動車の一員として10シーズン、さらに2014-15シーズンに移籍したキヤノンで4シーズン、トップリーガーとして活躍。

 通算150試合出場は盟友LO大野均(東芝)、PR山村亮、SO大田尾竜彦(共にヤマハ発動機)に次ぐ快挙となる。

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