これがマカロン!?パリのマカロンとは全然違う、フランス・ナンシーの伝統的マカロンとは? (1/2ページ)

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これがマカロン!?パリのマカロンとは全然違う、フランス・ナンシーの伝統的マカロンとは?

カラフルなバリエーションと可愛らしい形から、日本でも大人気のフランス菓子・マカロン。

しかし、日本で見られるガナッシュを挟んだ色とりどりのマカロンは、パリのお菓子職人がアレンジを加えて生みだした「マカロン・パリジャン」と呼ばれる比較的新しいものであることをご存じでしょうか。

フランスの地方には、それぞれ独自のマカロンがあり、「元祖」と呼ばれるマカロンが生まれたのが、ロレーヌ地方の都市・ナンシー。アールヌーヴォー発祥の地としても知られ、街の象徴である豪奢な広場「スタニスラス広場」は世界遺産にも登録されています。

マカロンの原型は、8世紀に生まれたイタリアの修道僧のおへそをかたどった「マカローネ」というお菓子だといわれています。

お菓子と食事の区別のなかった当時、味に関係なく生地自体が「マカローネ」と呼ばれていましたが、のちに甘くないものは「マカロニ」、甘いものは「マカロン」と呼ばれるようになったのだとか。

それがフランスに伝わったのは16世紀、イタリア・フィレンツェのカトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世と結婚した際に、マカロンのレシピがフランスに持ち込まれました。

ナンシーでマカロンが広まったのは18世紀、フランス革命の火に追われた修道女が、かくまってくれたお礼にとマカロンを振る舞い、レシピを伝え、売り出すことを手伝ってからのこと。そのマカロンはたちまち評判となり、「マカロン・ド・ナンシー」は今も変わらないナンシーの名物であり続けています。

平べったく、表面がひび割れしているナンシーのマカロン。パリの華やかなマカロンとは似ても似つかない、アーモンドクッキーのような素朴な見た目をしています。

生地をシートの上に絞り、そのままオーブンで焼いた後、シートがついたまま販売されているのが特徴。

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