森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 同一労働同一賃金の難しさ (2/2ページ)
そして、企業の側も、平気で社員のリストラをするようになった。正社員の“非正社員化”が生じているのだ。
その一方で、非正社員の責任はどんどん重くなり、正社員とほとんど変わらない仕事をする人が増えてきた。つまりは、非正社員の正社員化だ。
そうであるにも関わらず、給与や休暇制度には、かつての格差がそのまま温存されている。不満が高まって当然なのだ。そうしたなかで、同一労働同一賃金を実現するために一番簡単な方法は、正社員と非正社員を混在させないことだ。
夢物語と思われるかもしれないが、クレジットカード大手のクレディセゾンは、9月16日から、これまで半数を占めていた非正社員をすべて正社員化した。経営に余裕がないとできることではないが、こうした動きを広げていくべきではないだろうか。