反自民の受け皿を目指した小池・希望の党が目論見外れて急失速|やまもといちろうコラム (1/2ページ)

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小池百合子女史の希望の党が目論見外れて失速
小池百合子女史の希望の党が目論見外れて失速

 公示前の情勢が概ね固まり、巷で電撃出馬の発表があるのではないかと警戒されていた小池百合子女史(65)の衆院選鞍替えもどうやらなさそうです。希望の党の内部でも「情勢を見ながら、状況が許せば出馬も」と話していた、その情勢が良くないことが判然としたことが理由と見られます。希望の党への期待度がどんどん下がる中で、劣勢を挽回するためにも出馬しようにも出られない状況になってしまった、と思われます。

 直近の調査でも、読売新聞、JX通信社いずれも希望の党の失速を鮮明に表していて、一時は東京比例ブロックの投票先ではわずかに自民党を上回っていた希望の党も、立憲民主党の成立と都民ファーストの都議・音喜多駿さん(34)の離党とそれに伴う暴露が連日報じられて「反自民の受け皿」以前の支持率になってしまいました。

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 さらに、小池百合子女史が乾坤一擲、政権交代を実現した後の構想として目指した地方自治体や都道府県知事横断の政治改革のためのアプローチも、維新の会の伸び悩み、また愛知県知事・大村秀章さん(57)との関係冷却化も相俟って、連携発表後にいきなり沈没という有様になってしまいました。

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 文字通り、小池百合子女史の希望は瓦解してしまったことになる割に、選挙に勝利した際には過半数を確保するという見通しがなくなったいまでも過半数の233議席を確保できる立候補者擁立にこだわる希望の党。小選挙区での擁立も民進党からの鞍替えだけでは当然足りませんので、元職や関係者親族もオールカマーで比例代表に分厚い候補者を立てるという縫合策に出ます。はっきり言って、比例代表で復活当選する議員が上位に入る以上、本当に政権交代が可能なぐらいの議席が比例で取れたとしても、下位の候補には絶対に議席確保の希望はないというのが実情です。

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