姫乃たまに聞く、「地下アイドル」という職業の実情<前編> (3/5ページ)

新刊JP

姫乃:基本的な内容も多いので、地下アイドルの業界に詳しい人が読んだら「そうだよね」と思っていたこと数値化されていると思います。ただ、地下アイドルのことを知らない人が圧倒的に多いので、そういう人たちにも伝わるように意識しました。

――姫乃さんはよくメディアからの取材を受けていらっしゃいますが、業界外からの地下アイドル像と実際の地下アイドル像にかい離はあると思いますか?

姫乃:まだ一般の人にはよく知られていないように思いますね。「アイドル」という職業に対するステレオタイプが固まっていて、「勝気な女の子」「売れるために頑張っている」という認識を持たれます。

だから、函館でも「自分が売れることにも興味がないから、本を書けたんです」と言っても全く理解されないんですよ。「でもやっぱり売れたいんでしょ?」って。フリーランスというのも分かってもらえないし、オタク(*2)に対するネガティブなイメージもまだ強く感じますね。アイドルファンは危ない存在なんじゃないかというような。

(*2…アイドルファンの呼称。ヲタクとも)

――「イメージのかい離を埋めるために、地下アイドルの本当の姿を伝えないといけない」という使命感はあるんですか?

姫乃:『潜行』は以前から書いていたネットの連載の中でも、特に反響のあったアイドルと関係者のトラブルについてのエピソードをフックにしています。
ただ、本をちゃんと最後まで読めば、地下アイドル業界は闇ばかりではないということが分かるようにしていたんですけど、週刊誌が取り上げる部分ってどうしても枕営業や過激な部分で、そればかりが一人歩きしていたんですね。
だから、地下アイドルの世界にそんなに闇はない、ということを広めないといけない気持ちはあります。

でも、一方で安全な業界かというと、それとも言い切れなくて、実際に危ないこともあります。あるテレビ局からの取材を受けていたときに、「地下アイドルの良い面ばかりを話しているけれど、地下アイドルになりたいと言い出した子どもを持つお父さんお母さんに、『安全です、大丈夫です!』と言えますか?」と聞かれて、100%心から「大丈夫です」とは言えないなと思ってしまって。

「姫乃たまに聞く、「地下アイドル」という職業の実情<前編>」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る