姫乃たまに聞く、「地下アイドル」という職業の実情<前編> (2/5ページ)

新刊JP

――『潜行』の見通しが甘かった、というのは?

姫乃:私、東京の生まれなんですけど、地下アイドルを取り巻く状況って、地方でも同じだと思っていたんです。
ロコドルブーム(*1)もあったし、全国で同じように活動している子たちがたくさんいると思っていたんですけど、『潜行』を読んだ人から「でもやっぱりこれは東京の話だよね」ということを言われて、衝撃を受けて。

私は高校に物販や衣装が入ったキャリーケースを持っていって、放課後、そのままライブハウスに行って仕事をするという感じだったんですけど、それが地方では普通じゃなかった。群馬出身のアイドルの子に「地元では考えられない」と言われてしまって。だから、誰にでも伝わるように『潜行』を書いたつもりだったけれど、かなり見通しが甘かったと思いました。

(*1…ロコドルとは、ローカルアイドルの略称。地元を活動拠点にしていることが特徴)

――2年前に『潜行』を出されてから、現在も状況は同じなのですか?

姫乃:そうですね。先日、函館のコミュニティFMの番組に出演したときも、やっぱり東京の地下アイドルについて説明しても伝わらないんです。「え? なんでフリーランスなの?」「それってアイドルなの?」みたいな。

――「地下アイドル」と「ローカルアイドル」はまた違った部分がありますよね。

姫乃:函館にもご当地アイドルが複数いて、ほとんどのグループは一般的に知られていないんだけど、自治体がバックアップしていたりするんですよね。だから、東京の地下アイドルとは出自が全く違うというか、アイドルのあり方がまったく違うというか…。それは感じました。

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