ヴァイキングの死装束に織り込まれたアラーの文字が発見される (2/4ページ)
スウェーデンのエンシェーピング博物館で開かれるヴァイキング衣装の展示会のために、研究チームが保管されていた遺物の衣装の文様を再現しようとしていたときに、この文字が発見された。
この研究に携わっている、スウェーデン・ウプサラ大学の織物考古学者、アニカ・ラルッ
ソンラは最初、文様の表わす意味が分からなかったが、スペインで見つかったムーア人の織物に似たような文様が織り込まれているのを見たことがあったのを思い出したという
それを分析したところ、織の技術とデザインは、中央アジアやペルシャが起源であることがわかった。
ヴァイキングがイスラム世界を含むほかの文化と緊密に接触していたことが伺える。・ヴァイキングとイスラム文化の接点
ヴァイキングとイスラムのつながりを示す証拠は、ここ数年増えていている。2009年、アラブの金属細工技術を使ったヴァイキングの祭壇用の剣が発見され、ヴォルガ川の交易ルートを通じてもたらされたものと思われた。
2008年には、スウェーデンでヴァイキング時代のアラブの硬貨の山が発見された。その2年前、ビルカにあった9世紀の女性の墓から指輪が見つかり、そこにはアラビア語で"アラーへ"と刻まれていたという。
また、ノルウェーにあるヴァイキングの墓からは、ペルシャのシルクが見つかっている。
"アリ"という言葉は比較的簡単に解読できたが、"アラー"には少し手が込んだ仕掛けがあった。鏡文字になっていたのだ。鏡文字にした理由はわからないが、考えられるのは文様が間違ってコピーされたためではないかという。