本当にあった事件の「実録“艶”シーン」大全(3)真木よう子のリアルな演技 (1/3ページ)
日本に犯罪があるかぎり、一流の映画人たちもまた、いかに映像で昇華するかを真剣に考える。こうして生まれた傑作群を、最後に総まくりで一気見せ!
流行語にもなった「火宅の人」(86年、東映)は、放浪の作家・檀一雄の自伝的長編小説の映画化だ。女優(原田美枝子)と家を飛び出すなど、自身の体験をもとに展開する。檀の遺族が映像化に反対したことでもわかるように、愛に関する描写はなまめかしい。
そして女優と別れ、後半は旅先で知り合った陽子との関係が中心になる。演じた松坂慶子(65)は当時33歳の女盛り。カラミを演じた映画は少なくないが、本作での松坂こそ、最もしなやかな肢体が堪能できる。
戦後間もない頃、東大生が起業した闇金融によって被害者が続出した「光クラブ事件」は、首謀者の青酸カリ服毒自殺によって幕を閉じた。
この事件をベースに、高木彬光原作の「白昼の死角」(79年、東映)では意外な女優が脱いでいる。スポーツウーマンで知られる丘みつ子(69)。丘は事件の首謀者である山崎(夏八木勲)の事務員から、のちに妻となる。夏八木との濡れ場では、色白で豊満な乳房がはっきり映し出される。短い時間ではあるが、貴重なシーンであろう。
猟奇的な犯罪として日本中を震え上がらせたのは、79年1月26日に起きた「三菱銀行人質事件」である。大阪・北畠支店に押し入った梅川昭美は、猟銃を手に客と行員合わせて30人以上を人質に取る。
梅川は警官2人、行員2人を射殺し、女子行員を全裸にしてバリケード代わりに並ばせた。事件は2日後の1月28日、特殊部隊の突入と梅川の射殺によって幕を閉じた。
この事件の一部始終を映画化したのが「TATTOO〈刺青〉あり」(82年、ATG)で、梅川にあたる竹田明夫には宇崎竜童が扮した。
ヒロインは関根恵子(62)=現・高橋惠子=で、本作の監督である高橋伴明と結婚する契機にもなった。関根は竹田の情婦であるホステスを演じ、サディスティックな竹田との荒々しい濡れ場を体当たり熱演。