年収1000万円、上場会社勤務のエリートが不動産投資でカモられた話 (1/2ページ)

新刊JP

『40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件』(幻冬舎刊)
『40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件』(幻冬舎刊)

ブームに沸く不動産投資。書店でも関連書籍が数多く置かれており、その多くは「これから始める人向け」「初心者向け」に書かれている。
しかし、「こうすれば上手くいく」「こうすれば収益が見込める」という言葉に気持ちが乗り、「お金が入ってくる」という安易な考えで投資をはじめてしまうと、遅かれ早かれ落とし穴にはまってしまうだろう。

頭の中で考えた道筋と、実際に辿る道筋は違うもの。
その現実を教えてくれるのが、『40歳独身のエリートサラリーマンが「不動産投資」のカモにされて大損した件』(杉田卓哉著、幻冬舎刊)だ。

大手上場企業勤務・年収1000万円の40歳独身サラリーマンが将来への不安から口車に乗せられ、マンション投資に乗りだすものの、不動産会社のカモにされてしまう、実話を元にしたビジネス・ライトノベルである。

■不動産投資、4つの「釣られ」ポイント

著者の杉田氏は実際に不動産投資で財を成し、サラリーマンや公務員などから投資についての相談を受けている人物。だからこそ、不動産会社が裏で何を考えているのか、顧客をどのように釣ろうとしているのかを描くことができる。

本書はエンタメ要素が強く、ある程度デフォルメされて業界が描かれている部分もある。しかし、不動産投資をこれから始める人には参考になる部分は多いはずだ。
ここでは、主人公の須藤がついつい釣られてしまった「カモられポイント」を4つ、ピックアップする。

(1)可愛い声の女性によるテレアポ営業に釣られ、不動産会社と面会

不祥事に揺れる大手企業・ジャパソニックに勤めている須藤がたまたま取った電話。それは、ゴールデンゴール商事の橘高愛良からの不動産投資に関する営業電話だった。

若い女性の分かりやすい営業ながら、なんとなく好奇心を持ってしまう須藤。「ジャパソニックさんのような大きな会社の社員さんだけしか使えない方法なんです」という言葉に、興味を抱き、その日に面会することになってしまう。

「年収1000万円、上場会社勤務のエリートが不動産投資でカモられた話」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る