人材難を解消するために中小企業が導入すべき制度 (3/3ページ)

新刊JP

企業側が作った評価制度に対して「ダメ出し」をすることもあるかと思いますが、どんな点を指摘することが多いですか?

山元:もちろん、それは会社によって様々ですが、評価基準が数字に偏りすぎていたり、結果だけを重視していたりする時は指摘することが多いです。これは営業の会社にありがちなのですが、結果として表れる数字だけで評価して数字を出すためのプロセスに目を向けていない評価制度だと、人が育たないんです。

――会社には、営業部など成績が数字としてあらわれる部署と、経理や総務など成果が数字としては見えにくい部署があります。どの部署の人も納得感がある人事評価制度を作るのはかなり難しそうです。

山元:人事評価は給料に影響するもので、デリケートなところですから、最初から皆が納得するものを作るのは難しいでしょう。だから互いに納得するまで何度も改善していくことが大切になります。

私たちの場合、評価制度を策定に携ったら最低3回は給料に反映しないトライアル評価を行います。そのトライアルを通して、従業員の方々の納得度が高まるように改善していくんです。

――最後になりますが、会社を成長させたいと考える経営者の方々にメッセージをお願いします。

山元:この本で書いた仕組み通りあきらめず実践していただければ、成果はついてきますので、ぜひ経営に採り入れていただきたいですね。それと、セミナーに来ていただいて質問をしていただければ何でもお答えしますし、アドバイスできることもあるかと思います。

従業員10人以上の会社が対象ですが、今は10人に満たなくても今後もっと人を増やしていきたいと考えているなら、この本の方法は効果的なので、ぜひ実践してみていただきたいです。
(新刊JP編集部)

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