人材難を解消するために中小企業が導入すべき制度 (1/3ページ)

新刊JP

『小さな会社は経営計画で人を育てなさい!』の著者、山元浩二さん
『小さな会社は経営計画で人を育てなさい!』の著者、山元浩二さん

経営者にとって、「社員が自分の考えを理解し、自発的に動き売上を立て、定められた経営戦略を実行してくれる」という状態は一つの理想だろう。会社の進むべき未来への準備をするという、経営者が本来やるべき仕事に集中できるからである。

しかし、多くの経営者はその状態を作ることができず、未来どころか現在起きている問題の対処に奔走することになる。これは特に中小企業で顕著だろう。

『小さな会社は経営計画で人を育てなさい!』(あさ出版刊)の著者、山元浩二さんは、経営計画を従業員と共有することで、経営者の考えが浸透する組織づくりのスキームを開発し、大きな成果を収めているコンサルタント。

今回はその山元さんに、世の中小企業経営者を悩ませる問題と、その解決法についてお話をうかがった。その後編をお届けする。

――山元さんの著作は累計10万部超と、ビジネス実務書としてはとても売れています。どういったところが読者層と見込まれる経営者の心をつかんだとお考えですか?

山元:起業してもうすぐ16年になるのですが、一般的なコンサルティングが制度設計やノウハウの提供で終わるところを、私たちは中小企業の現場に入って制度の運用まで一緒にやらせていただいてきました。

たとえば人事評価制度の設計なら、評価を弊社に提出していただいて、それをこちらでまとめて分析したうえですり合わせ会議をファシリテートしたり、面談に同席して目標設定についてアドバイスしたり、といったことですね。人事部の仕事の一部を請け負っているようなところがあります。

こういう経験があって、「あるべき論」ではなく中小企業の実態に基づいた本を書けているのが、多くの方に本を手にとってもらえている一因になっているのかもしれません。

――山元さんはこの本で書かかれているような経営計画策定のスキームをどのように作り上げたのでしょうか。

山元:創業当時は人事評価制度の策定のところだけを扱っていたのですが、それでは結果が出なかったんです。

「人材難を解消するために中小企業が導入すべき制度」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る