イギリス旅行で時間がないときはこれだけ!ロンドンの大英博物館で見るべき至宝10選 (2/6ページ)

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・アッシリアの人頭有翼獅子像(展示室6)

現在のイラク北部にあたる古代アッシリアでは、宮殿や寺院の装飾のため巨大な石像やレリーフが数多く制作されました。そのうちの一点が、アッシュールナツィルパル2世の玉座の間の入口で発見された人頭有翼獅子像。

紀元前883~859年のあいだに造られたものとみられており、人間の頭に獅子の身体、さらに大きな翼をもつという、一度見ると忘れられないインパクト抜群の姿をしています。見上げるほどの高さをもつ巨大な像でありながら、一枚岩から彫られたものだというから驚き。

・パルテノン神殿の彫刻群:エルギン・マーブル(展示室18)

「エルギン・マーブル」とは、ギリシャの首都・アテネにあるパルテノン神殿から運ばれてきた大理石の彫刻群の総称。制作年代は紀元前438~432年ごろと考えられています。

19世紀初め、イギリスの外交官だった第7代エルギン伯爵トマス・ブルースによってこれらの彫像が持ち帰られたためその名が付きました。

今にも動き出しそうなイリス像やイリッソス像の躍動感あふれる姿は、古代ギリシャ美術の水準の高さを雄弁に物語っています。

展示室の隅に置かれている「セレネの馬」にも注目。パルテノン神殿の東破風の一部をなしていたと見られる馬の頭部像で、飛び出した目とたるんだ皮膚は、月の女神セレネの馬車を曳いて天空を駆けた馬の疲労を表しているのだとか。

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