中国「微笑み侵略」の餌食となりつつあるオーストラリア (1/2ページ)

まいじつ

(C)Shutterstock
(C)Shutterstock

社主、社長を含む5人の社員が拉致された香港の『銅鑼湾書店事件』。4人は香港に戻ったが、依然ひとりは中国国内に拘束されているとみられる。

香港のコーズウエイベイに集中していた中国批判出版社の急先鋒『内部書店』も銅鑼湾書店に続いて巧妙な手口でつぶされ、中国共産党政権の内幕を伝えてきた香港の月刊誌『争鳴』と姉妹誌『動向』も廃刊に追い込まれている。

香港の有力紙『サウスチャイナモーニングポスト』は中国共産党の意を忖度したアリババが買収し、中国共産党批判のトーンが希薄になった。

このように、中国の“支配”は着々と進んでいる。

ところで、留学生と移民から端を発し、観光客が増えたところで資本投下と軍属派遣をする“中国微笑み侵略”の餌食になりつつあるオーストラリアでも、同様の言論弾圧が起きた。

中国批判の書籍が出版停止に

「オーストラリアの言論界にも商業主義的損得勘定が支配し、大口の投資先、金主元を刺激するような中国批判は極端に抑え込まれています。反中国だった前首相が辞任すると、現政権はぐっと中国批判を抑えるようになったばかりか、投資を歓迎するあまり、中国敵視政策は引っ込められました。そもそもオーストラリアでは、政治献金を外国から受け取っても合法であり、政治家への外国ロビーからの贈り物も容認されていますから、中国はやりたい放題です」(在豪州日本人ジャーナリスト)

シドニーのチャイナタウンへ行くと、華字紙があふれ、論調は新華社の情報を転載している。そこへ中国批判の書籍が土壇場で出版停止となる“事件”が起きた。

「中国「微笑み侵略」の餌食となりつつあるオーストラリア」のページです。デイリーニュースオンラインは、オーストラリア香港国際問題中国海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧