派閥抗争勃発! 安倍首相の寝首を掻く「二階の乱」 (2/2ページ)

週刊実話


 「安倍首相は、あくまで細田(博之)派や菅義偉官房長官が担いだ首相。二階氏は、その神輿に後から担ぎ手として参加しただけで、産みの親とは異なる。そこで、進次郎氏がたとえ二階派に入らなくても、二階派として総裁候補を担ぎ、新首相を誕生させたい。中曽根康隆氏と組ませ“進康コンビ”で二階派を拡大し、院政を敷きたいという思いもあるようなのです」(同)

 二階派は衆院選前、無所属議員を次々に引き込み、岸田(文雄=政調会長)派を抜き第4派閥となったが、相次ぐ派閥内議員のスキャンダルによって8人が落選するという憂き目に遭っている。しかし選挙後、早々に中曽根康弘元首相の孫、康隆氏をはじめ新人5人を入会させた。
 「その挽回と粘りたるや、さすが寝技師といったところ。11月に総務省が公表した'16年の政治資金収支報告書によれば、二階派の収入は最大派閥の細田派を抜き首位に躍り出た。これは資金が潤沢であるとともに、二階氏の集金力の凄さを物語っている。細田派や各派閥とともに、安倍首相にとっても気が気ではない状況なのではないか」(自民党重鎮)

 二階氏の不気味な動きはまだある。中国との関係だ。
 「二階氏は以前から、中国と太いパイプを持つ超親中派でもある。今年5月には安倍首相の親書を携え訪中し、習近平国家主席と会談。日本に対し強硬姿勢だった習氏を、関係改善に前向きにさせている。その結果、今年11月の安倍・習会談が笑顔のもとに成就したのです」(外務省関係者)

 しかし二階氏の周辺関係者は、これについて「裏のやり取りがあった」と言う。
 「習氏が二階氏にシグナルを送っている可能性が高い。中国としては、安倍政権の改憲姿勢には絶対反対。もちろん、自衛隊の存在を明記することは中国を脅かす日本軍の創設となるからです。そして、この改憲に反対しているのが公明党。中国は公明党を引き合いに出し、安倍政権に代わる親中派政権の誕生を二階氏に持ち掛けているという」

 衆院選で自民党が大勝した最大の要因は野党の分裂との見方が強いが、やはり公明党、支持母体である創価学会が自民党候補を支援したことは、大きな下支えとなっている。
 「安倍首相も、その恩を無視するわけにはいかないし、日中関係で二階氏には口が出せない。中国としては、公明党であれ進次郎氏であれ、安倍政権をひっくり返す存在が欲しい。年末、『日中与党交流協議会』の名のもと、二階氏と公明党の井上義久幹事長が与党団を引き連れ訪中し、習氏と面会を予定しているのも、その流れに沿ったものとの見方がある」(自民党関係者)

 そうした二階氏の影響力拡大を、各派閥も黙って見ているわけにはいかない。
 「ここへ来て突如、神谷昇衆院議員が選挙区内の自民党市議らへ現金を配った問題が浮上したが、神谷氏は二階派。これが、他派閥が仕掛けた二階潰しとの情報もある」(官邸記者)

 “二階の乱”を発端とした、魑魅魍魎の派閥抗争のゴングは鳴った。
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