バイト代に税金はどれくらいかかる? 知っておきたい税の知識 (2/3ページ)

学生の窓口

基礎控除とは全ての人が受けられる控除で、38万円です。給与所得控除は、その年の収入から引かれる控除で、収入金額によって計算方法が変わります。なお、収入が180万円以下の場合の「給与所得控除額」は「収入金額の40%(65万円未満の場合は65万円)」となります。

アルバイトの収入はほとんどの場合「給与所得」でしょうから、年間の収入が103万円を超えなければ、親の扶養のままでいられます。年間の収入が103万円を超えた場合、親の扶養から外れるので、親は扶養控除が受けられなくなり、その分多くの税金を納めることになります。このように、税金(所得税)を支払うか、支払わないかの境目であるため、「103万円の壁」と呼ぶのです。

●学生バイトの税金控除

バイトでも、収入が103万円を超過すると課税の対象になります。ただし、納税者自身が学生の場合、「勤労学生控除」という控除対象になることがあります。控除を受けられる条件は以下のとおりです。

・給与所得など、勤労による所得がある
・所得の合計金額が65万円以下で、「勤労に基づく所得」以外の所得が10万円以下※
・小・中・高等・大学など、特定の学校の生徒であること
※競馬で勝ったお金や、アフィリエイト収入などが該当します。宝くじは非課税のため、この収入には含まれません。

条件を満たすと勤労学生控除として、27万円が控除されます。例えば、給与所得以外に所得がない人の場合、給与による収入が130万円以下ならば所得金額は65万円以下になります(収入から給与所得控除の65万円を引きます)。

つまり大学生のアルバイトでは、収入が103万円を超えても130万円以下であれば所得税を支払わなくてもよいということになり、これを「130万円の壁」ともいいます。控除の内訳は基礎控除(38万円)、給与所得控除(65万円)、勤労学生控除(27万円)です。ただし、収入が103万円を超えているため親の扶養からは外れることになります。

■アルバイトが支払う税金

上記の説明は国に納める「所得税」のものです。

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