まさに奇祭な強飯式?新しくって面白い江戸時代のお正月の風景パート2 (2/4ページ)

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松濤軒斎藤長秋[他]「江戸名所図会 7巻」国立国会図書館蔵

円福寺の中はこんな様子。一般客もやんやと盛り上がる中、僧侶の前には茶碗に山盛りのご飯が並びます。毘沙門の使いは大しゃもじをドンドンドンと突き、自分が毘沙門の使いである事を述べた後、「飲みやれ飲みやれ!云々」と命じ、僧たちはそれに従って山盛りのご飯を食べました。まさに奇祭です。

門松いろいろ

江戸時代の門松は今よりバリエーションか豊かでした。江戸城の門松は、徳川家康の出身地の三河での慣習に倣って、葉を取り除いた竹を用いました。それとは反対に、今ではあまり見かけませんが、当時は葉の付いたままの背の高い竹を用いた門松も江戸のあちこちでよく見られました。


斎藤幸雄 編[他]「江戸名所図会. 巻1」国立国会図書館蔵

大名家の門松は家によってかなり個性があり、平戸藩の松浦家は椎の木の枝、対馬の宗家は椿など、そもそも木の種類が違う家もありました。

最も変わり種だったのが秋田藩の佐竹家で、なんと6人の足軽を不動の姿勢で立たせて門松代わりとしました。もはや松ではないので「人飾り」と呼ばれたそう。

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