トゲトゲになったバウムクーヘン!?知られざるリトアニアの国民的お菓子「シャコティス」 (1/3ページ)
日本では、老若男女誰もが知っているほど人気のお菓子・バウムクーヘン。「バウムクーヘン=ドイツ」のイメージが強いですが、ヨーロッパにはほかにもバウムクーヘンに似た伝統菓子をもつ国があります。
それが「バルト三国」と総称されるエストニア・ラトビア・リトアニアのうち、最も南に位置するリトアニア。
リトアニアを代表するお菓子が、テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」でも紹介された「シャコティス」です。
シャコティスは、リトアニアとポーランド(ポーランド語では「センカチュ」)の伝統的なケーキで、ポーランド・リトアニア連合の時代からこの地域で広く親しまれてきました。
真偽のほどは定かではないものの、このシャコティスがバウムクーヘンの起源だといわれることも。
リトアニア語で「枝」を意味する「シャカ」にちなんだネーミングで、その名の通りバウムクーヘンから小枝のようなとげとげが無数に伸びているかのような、独特の見た目がインパクト大のお菓子です。
リトアニアでは、結婚式や誕生日、クリスマスといったお祝いごとや行事に欠かせないケーキで、スーパーマーケットや市場、お祭りの露店など、日常生活のなかで頻繁に目にする身近な存在。
その大きさもさまざまで、一人で食べきれそうなミニサイズから、何十人もの参加者が集まるイベントともなれば1メートル級の巨大なものまで登場します。
リトアニアの首都・ヴィリニュスのスーパーではこの通り、さまざまな大きさのシャコティスがずらり。30~50センチの大きめサイズが主流であることに少々驚いてしまいます。