群馬から飛び出した彼の世界が、知りたかった。Da-iCE和田颯インタビュー (3/3ページ)
あれは本当にうれしかった」
そして、ステージのあとに見た先輩たちの姿に、彼は心から憧れた。
「AAAさんは大尊敬する先輩です。オープニングアクトがきっかけで、『オーラがちがう』『ステージに立ってるだけでかっこいいな』ってすごく感じて。庶民派でどこにでもいそうな僕たち5人とは正反対で、それはもうスターなんですよ。踊っている瞬間以外にも、振る舞いとか、歩いているときの仕草とか『こうやったらかっこいいんだ』と思う部分がたくさん。いつかDa-iCEもあんな風になれたらなって」
和田颯は、どこか落ち着いていて、ゆったりとした空気感を持っている。でも、それとは裏腹に期待とか野心をたっぷり詰め込んだ言葉を選ぶから不思議だ。
「2017年のアリーナ公演はソールドアウトできなかった会場もあったので、次はもっと大きいステージを満員にしたいなって思います。3年後の目標は、東京ドームに立つことですね」
やっぱり私は、彼の話が聞けてよかった。ちょっぴり刺激が足りないあの地元を飛び出し、こんなに眩しい話し方をする人がいたなんて。インタビューを終えたあと、自分ももっと東京で頑張ろうと思えたし、昔は出たくてしょうがなかった故郷をなんだか誇らしくさえ感じた。
年末に帰省したとき、ベイシア文化ホールの横を母と通りかかった。忘れっぽい母が「Da-iCEっていうグループがね」と、聞いたことのある話を繰り返した。編集者になりたくて上京してきた私は、この会場をいっぱいにする彼と記事を通して向き合っている。そんな話をしたら、母はきっとまた大興奮するんだろうな。
(取材・文:井田愛莉寿/マイナビウーマン編集部、撮影:前田立)