西郷どんとともに英断を下した徳川慶勝は元祖カメラ小僧だった[前編] (1/4ページ)
日本最古の自撮り写真はあの名君
日本で初めて自画像撮影に成功したのは薩摩藩の名君、島津斉彬(しまづ なりあきら)です。彼は安政4(1857)年にダゲレオタイプという方法で撮影に成功しました。ダゲレオタイプでの撮影はは10〜20分もじっとしていなければならず、かなり大変だった模様。
こちらが島津斉彬の日本最古のセルフ・ポートレートです。
その後、コロジオン湿板写真法という5〜15秒で撮影できる方法が発明されると爆発的に世界に広まり、幕末の日本にもその技術は流入しました。ちなみに、当時の湿板カメラはこんなに大きなカメラでした。
当時の湿板カメラ Wikipediaより
日本の元祖カメラ小僧はお殿様そんな中、コロジオン湿板写真と運命的に出会い、魅了されてしまったお殿様がいました。彼の名は、徳川慶勝(とくがわ よしかつ)。西郷どんとともに、ある英断を下した14代尾張藩主です。今回は、元祖カメラ小僧である彼をクローズアップします。