【KNOCK OUT】「王者になってやることが決まった」不可思、本能で赤いベルト獲りへ (1/2ページ)

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【KNOCK OUT】「王者になってやることが決まった」不可思、本能で赤いベルト獲りへ

 「オレってこんなキャラだったのかなと思いました」

 試合後の会見後に、ボソッと漏らしたこのひと言が偽りのない本音だろう。

 昨年、KNOCK OUTという新興イベントのスタイルを根づかせることに貢献した『KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント』。不可思は自身の階級を変えながらも“ある選手”との対戦を胸に秘めて出場。6月に行われた勝次との1回戦は、ファンや関係者のみならず、現役のファイターたちの魂を揺さぶるほどの大激戦だったが、不可思は勝次の前に敗れてしまう。

 そして今年、今度は不可思の階級である『KNOCK OUTスーパーライト級王座決定トーナメント』が開催されることになった。不可思は当然“大本命”とされていたが、1回戦の相手である“プロフェッショナルシスト”健太に、計量の時点からペースを握られ、試合は最終ラウンドを除いて、ほぼ健太のペースに引き込まれてしまった。「最終からやり難いなと思っていた」不可思本人も試合終了のゴングが鳴ると同時に「あーやっちまった」と敗北が頭をよぎったという。しかし、僅差の判定差ながら不可思が勝利を収めた。

 「最近、自分の中でも悩んでいることなんですけど、試合は勝たなきゃいけないという中で、お客さんも楽しませなきゃいけない。昔はガッツリ倒したり、倒されたりという試合が多かったんですけど、トーナメントは絶対に勝たなきゃいけないじゃないですか。100%本能で闘いたいという気持ちと、健太選手に勝たなきゃいけないという葛藤が凄くありました」

 不可思はもともと「身内しか喜ばない勝ち方はしたくない」という思考を持った選手だが、昨年のトーナメントで勝次に敗れたことにより、本来持ち合わせているテクニックも数多く取り入れるファイトスタイルに切り替えた。昨年12月に両国国技館で行われた金原正徳戦は判定勝ちだったが、勝次戦を見た金原が「あのギラつきは昔の自分を見ているようで、素晴らしいと思う。ぜひ試合をしてみたい」とリクエストしたことから実現したカードということもあって、不可思らしさが引き出された好勝負だった。

 「きょう100%本能で闘ったら、1Rでガツンと勝てたかもしれないし、前の試合の水落(洋祐)選手みたいに激戦の末負けてしまったかもしれない。

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