長寿のワインに失恋の治療薬!?エストニア・タリンにあるヨーロッパ最古の薬局に行ってみた (1/3ページ)
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旧市街がまるごと世界遺産に登録されているエストニアの首都、タリン。
タリン旧市街は北ヨーロッパで最もよく保存された旧市街のひとつといわれ、そのメルヘンチックな町並みは世界中の旅行者を魅了しています。
そんなタリン旧市街の中心をなすラエコヤ広場に面して立つのが、ヨーロッパ最古の薬局のひとつ、その名も「市議会薬局」。1422年にはすでに3代目が経営していたという記録が残っており、ロシアの皇帝も薬を注文していたことで知られています。
中世の時代、この薬局ではヘビの皮や手作りのジュース、精力増強剤として使われたユニコーンの角の粉末などに加え、ジャムやお茶といった一般的な食品も販売されていたといいます。
建物の正面には、薬学を象徴するヒュギエイアの杯(ヘビが巻き付いた杯)のマークがあり、見るからにレトロ。
ドキドキしつつ店内に足を踏み入れると、木の棚や木製の天井がいかにも歴史ある薬局といった雰囲気を醸し出す、クラシカルな空間が広がっています。
ヨーロッパ最古の薬局といえど、まだまだ現役。中世の面影を残す薬局でありながら、現代の薬や化粧品なども販売されていて、日常生活に密着したごく普通の薬局として機能している光景がなんだか不思議です。