台湾地震「募金先悪質デマ」拡散騒動の顛末 (1/2ページ)

まいじつ

2月6日に台湾東部で発生した地震を受け、俳優の阿部寛が1000万円寄付すると宣言をして、日本国内でも寄附などの支援を呼び掛ける声が高まっている。そんななか、あるツイッターユーザーの寄付に関する投稿が大きな波紋を呼んだ。

その投稿は《台湾の地震で募金するときの注意事項》との書き出しで始まり、《ドラえもん募金(朝日系列。一部しか届かず残りは朝鮮へ)サザエさん募金(フジ系列。同じく。)日本ユニセフ(一番ダメ。アグネスチャンやスタッフの収益に大半が消費される。)ピースウインズ(北朝鮮系。言わずもがな。)募金する際は直接日本赤十字へ!》といった内容だった。

この投稿は2月8日に6万件以上もリツイートされて話題になった。この投稿の内容が事実ならば由々しき問題だが、結論からいうとデマだと判明した。

テレビ朝日のドラえもん募金は寄付先を公表しているし、フジテレビのサザエさん募金も同様だ。日本ユニセフはユニセフ本体との取り決めで最大25%まで経費と認められていて、これは固定ではなく年間で変動があり、2016年は募金総額の82%程度をユニセフに送っていると公表している。ピースウインズは、確かに以前一度、北朝鮮に食糧を支援したが、必要としてるところに届いているか確認できないことから現在は取りやめており、財務諸表も公表している。

デマの発信源に止まらない批判

デマだと分かると、この投稿へ多くの批判が飛んだ。

《間違った情報を拡散するのはやめてください。少なくともテレ朝、フジテレビ等のテレビ局については、募金額は全額被災地に届けられています。それだけでなく、テレビ局自身も募金を加えて被災地に送られています。テレビ局だけでなく、寄付した人に対する冒涜です。訴えられなければいいですね。》
《台湾の地震を利用して、自分の嫌いな国やメディアに攻撃しようっていう考え方が丸見えでムカついてくる。

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