貴乃花親方がテレビ番組で「独占告白」した本当の狙い

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

先ごろテレビ朝日系列で放送された『貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る』の内容に対し、2月20日放送の昼の情報番組『バイキング』(フジテレビ系)が、日本相撲協会関係者や親方衆が怒っていると伝えた。

この番組に出演している相撲記者の横野レイコ氏は、その理由について「テレビ局は協会の許可、親方とその部屋の師匠と、3つがOKにならないと出演や取材はできない」と説明。「(今回の番組は)申請すら出していなかったということでルール違反だし、局のルールすら破っている。貴乃花親方はどの力士よりも取材を受けている経験があるから、そのルールを知らないわけはないだろうということで、親方衆はテレビ朝日と貴乃花親方の両方に怒っている」と話した。

「貴乃花親方の本当の狙いは、こうして『メディアに出ることが規制されているのがおかしい』という問題提起をしたいから番組に出たのです。さらに言えば、現在準備中だという日本相撲協会の裏側を暴露した書籍の“前宣伝”という見方もできます」(スポーツジャーナリスト)

「相撲界改革のための捨て石となる」

貴乃花親方は最近、周囲に「相撲界改革のための捨て石となる」と話しており、「力士や親方がメディアに対して自由に発言できるようになるための先鞭をつけたい」という決意を持っているという。

「貴乃花親方は、自分が嫌われてたたかれるとしても、自由にものが言える空気を協会内で作りたいという意向を強く持っています。不器用ですから、その真意が伝わりにくいのです」(同・ジャーナリスト)

そして、問題の発端となった暴力事件の被害者である貴ノ岩は、ようやく稽古を始めたという話もある。

「貴ノ岩は懇意にしている後援会の会社の倉庫で、急ごしらえの土俵を作り、股割りから始めているようです」(同・ジャーナリスト)

怒っているとされる協会関係者や親方衆がいる一方で、「貴乃花親方の方が真実を語っているのではないか」と感じている現役の力士も多くいるという。

「貴乃花親方は一貫して、“横綱の在り方”について説いています。この先、耳を傾けるべきなのは、一向に旧態依然とした組織を変えない協会よりも、貴乃花親方であるという雰囲気は日に日に強くなっています」(同・ジャーナリスト)

旗色はどう変わるのか。春場所はもうすぐだが…。

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