高血圧、高血糖も要注意! インフルエンザと心疾患の危ない関係 (2/3ページ)
高熱や脱水は降圧剤が効きすぎてしまいますし、抗凝固剤も、ある種の解熱剤や抗生物質と一緒に飲むと効果が出すぎてしまうケースがある。インフルエンザは、心臓疾患そのものに対してだけでなく、治療に対しても悪影響を与えるのです」(心臓内科医)
心臓疾患など循環器系の研究をする医学博士の内浦尚之氏は、こう言う。
「心臓の手術を受けたことがある人や、治療を続けている患者さんがインフルエンザに感染した場合、まずはインフルエンザの治療を最優先させるのが一般的です。しかし、その前にやはり感染しないように徹底的に予防することが大切です。手洗い、うがい、マスクの着用はもちろん、加湿器などを使って空気が乾燥しすぎないようにするなど、できる限りの対策を心掛けましょう」
インフルエンザは、一度感染すると免疫反応による抗体ができて、一般的にはその後1年程度は、同じ型には感染しなくなる。予防接種もこの免疫の働きを利用しており、ウイルスから取り出して作られた不活化ワクチンを体内に入れ込むことで、同じウイルスが侵入しても感染しにくい状態にする。
「ただし、異なる型のインフルエンザには感染してしまうため、同じシーズンに何度もインフルエンザを発症するケースもあります。今回での流行では、特に最初にA型に感染した人が、今度はB型にうつってしまったといった例を聞きます。A型では高熱が出やすく、B型は腹痛が出やすいといった傾向などに違いがあるため、自己判断でインフルエンザかどうかを判断することはできません」(前出・健康ライター)
前出の内浦氏は、さらにこう付け加える。
「今年のA型は、特に激しい症状が出るケースが多く、38℃を超える高熱が続いて関節痛や筋肉痛、頭痛、ひどい寒気など、全身にわたって強い症状が表れます。インフルエンザというと、これらの症状をイメージする人がほとんどでしょう。それに比べB型は、症状が穏やかな場合が多い。個人差はありますが、高熱が出続けるのではなく、上がるのは夜だけで昼間は下がったり、37℃程度の発熱で終わる人もいます。また咳、嘔吐、下痢、腹痛と言った症状を訴える人も多く、 風邪の症状に似ています。