平昌五輪の閉会式ではなぜ南北別々に?両者が仲違いに発展したセコイ事件
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開会式では「統一旗」を掲げた合同入場で「南北融和」や「平和五輪」をアピールした南北朝鮮だったが、25日の閉会式では別々の入場となってしまった。選手団の間で、微妙な葛藤があったことを同日配信の『中央日報』が報じている。
9日の開会式では、韓国側がボブスレー男子のウォン・ユンジョン、北朝鮮はアイスホッケー女子南北合同チームのファン・チュングムが旗手をつとめ、「南男北女」をコンセプトに南北統一旗を掲げた入場を行い、世界中の注目を集めた。
だが、閉会式では状況が一変した。選手団は各国・地域による行進の最後に、北朝鮮の後ろに韓国が続く形で、ユニフォームも別々で行進。一部は混じり合っていたため「一緒に入場」という表現で報じた報道機関も多かったが、結局は北朝鮮が人民共和国旗と統一旗を、韓国選手団は両手に太極旗を持っての入場をしたのであった。
この別々入場の背景にあるものとは何なのか。同日の韓国内のスポーツ紙は「韓国サイドが北朝鮮に支給した競技装備を返却を要求し、関係がギクシャクした」という、大会関係者の談話を掲載している。国連安全保障理事会の制裁決議では、贅沢品の輸出を禁じている。今回の備品もこれに抵触する恐れがあるとして、返却を求めたものと見られる。
平和の象徴と謳った合同チームの、あまりにお粗末すぎる顛末。これには、SNSや掲示板でも「選手たちは合同チームなんて最初から望んでないのに文在寅が政治に利用したってだけの話。一番可哀相なのは政治に巻き込まれた選手たち」「別に南北は統一している訳でもないのだから本来の姿。統一旗だけ見て平和だ、融和だとか騒いでいる事が異常」と、政治利用に終始した五輪運営に非難の声が飛んでいた。
また、韓国内のネットでも「返せと言ったら逆切れ!?」「韓国選手は一人も統一旗を持ってなかった。よほど酷い目にあったんだろう」「『金を貸す時は立って貸し、返してもらう時はお辞儀する』という諺どおり」などと嘆く声が目立ったようだ。
IOC(国際オリンピック委員会)バッハ会長は閉会式のあいさつで「韓国と北朝鮮の選手たちは(開会式の)合同入場で、平和な未来を信じることを私たちと分かち合ってくれた」とし、「冬季五輪は『新たな地平』を示した」とスピーチした。閉会式で垣間見えた、南北バラバラの別行動こそが『新たな地平』の始まりでなければ良いのだが。