新たな道、走る。LO秋田太朗(宗像サニックス)、大型ダンプに乗る。 (3/3ページ)

ラグビーリパブリック

 大柄ながらリロードははやく、ブレイクダウンでのプレーを連続してやれるLOだった男は、新しい仕事にはやく慣れ、必死に働き、将来は事業を大きくしていけたら、と考えている。

 先日、ホンダ時代の同年代の仲間と連絡をとり、現在のサラリーを聞いてみた。

「とりあえず、はやくそこに到達できるようにしたいな、と。漠然としているより、具体的な目標があったほうがいいかな、と思って」

 将来の設計図が思うような形になり、好きなゴルフをやれるようになったり、事業が軌道にのったら叶えたい願いがある。

「サニックスのチームをサポートする、ひとつの力になれたら、と。ジャージーに、自分の会社の名前を入れられたら嬉しいですね」

 生涯最高のタックルは、高校1年生のデビュー戦。ルールもわからない中、「とにかく先頭でボールを持っている相手に突っ込め」の言葉を信じ、無我夢中で飛び込んだときに生まれた。

 あのときから22年。

「思い返してみると、相当はやかった」。

 ダンプの運転はゆっくりとやる。

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