露大統領選で露呈!金正恩の「後ろ盾」をするプーチン大統領 (1/2ページ)

まいじつ

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3月1日、ロシアのウラジミール・プーチン氏が大統領選挙の投票日を前に年次教書演説を行った。このとき、超音速で飛行でき、対空システムも突破できるミサイルの存在を誇示している。そして聴衆に向かってこう支持を呼び掛けた。

「ロシアや同盟国に対する核兵器の使用は、どんな攻撃であれ、ロシアに対する核攻撃と見なし、対抗措置として、どのような結果を招こうとも即座に行動に出る」

これはどこかで聞いたことがあるような内容だ。北朝鮮が日韓を核で攻撃するとの宣言したときの、アメリカのドナルド・トランプ大統領の言葉に似ている。

「実は今回、北朝鮮の金正恩党委員長が南北対話で韓国特使に提案した内容はこのプーチンの年次教書演説の話と同じなのです。それは、3つの項目で挙げられています」(北朝鮮ウオッチャー)

その3項目は以下の通りだ。

北朝鮮は核兵器を放棄する アメリカは北朝鮮の体制を保障する 中国、ロシア、国連は、この合意が実施されることを監視し、保障する

「この3案が現実化すれば、すべての周辺国に恩恵をもたらします。なぜかというと、最初の項目によって日米韓は北朝鮮の核の脅威がなくなります。ふたつめは北朝鮮は金王朝の存続が認められる。そして最後の項目で、中国とロシアは緩衝国家といえる北朝鮮が存続するので、安全保障面で米軍の脅威と対峙しないで済む。これらが実現するからです。ただし、泣きを見る国民もいます。人権蹂躙と飢餓が続く北朝鮮国民です」(北朝鮮ウオッチャー)

北朝鮮は核兵器を手放さない

ただし、北朝鮮の金正恩委員長には、父である金正日総書記の「リビアの二の舞いになるな」という遺言があるので、核は決して手放さないだろう。

2003年、リビアのムアンマル・アル=カダフィは核開発の放棄を宣言した。そのことで欧米とリビアの関係は劇的な改善をみたが、米英仏は2011年にリビアを攻撃し、結局カダフィは殺された。こういう経緯があるので正恩委員長はアメリカを信用できない。

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