個々に愛情を伝えるのが、僕なりの演じ方。福士蒼汰インタビュー (4/4ページ)

マイナビウーマン

そこで「あぁ、なるほど」と感じたところはありました。それまで兄としていることを強く思っていたんですが、父親というあり方もあるんだなと。

――では、長男であると同時に「お父さんとしている」ために心がけたことはありますか?

兄弟にどう接するかという部分では、自分をあんまり見せないことにしようと思っていました。いちばん笑顔を見せていたのは兄弟になんですが、そこにはちょっと作っていたところもあるというか。隠している部分を見られたくないからこそ、笑顔でごまかすという。でもたぶん、それが空丸が腹を立てる部分だったんでしょうけど(笑)。

――そうかもしれないですね(笑)。では最後の質問です。作中に「笑っていられる強い男になれ」という印象的なセリフがありますが、福士さんにとっての「強い男」の定義を教えてください。

大事なのは中身、精神的なところだと思います。クッション性があるような、なんでも受け止められる人。そして時には、それを跳ね返す力を持った人。全部受け入れるだけだと、芯がぶれてしまうこともあると思うので、時には跳ね返して自分の意見を言える力を持った男性は強いと思います。

――そういう「強い男」にはどうやったらなれると思いますか?

いろんな人に会って、相手の話を聞くことがいちばんかもしれないです。聞き入れるというか。ただ聞いて流すんじゃなく、一度自分の中に「入れる」ことが大事なのかなと思います。

映画『曇天に笑う』

舞台は、文明開化が進む明治初期。町を守ってきた曇(くもう)神社の14代目・曇天火(福士蒼汰)は、次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)、そして10年前に大怪我しているところを助けた金城白子(桐山漣)と4人で暮らしていた。そんな中、琵琶湖のほとりにある大津では曇り空が続き、町の人々はオロチ(大蛇)の復活が近いのではないかと不安を抱く。天火はその復活を阻止するべく、たったひとりで背負う決意をするが……。

公開中 (C)2018映画「曇天に笑う」製作委員会 (C)唐々煙/マッグガーデン

(取材・文:落合由希、撮影:須田卓馬)

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