引っ越しで置いて行かれたピットブル。シェルターで涙を流しながら飼い主が再び現れるのを待ち続けていた(アメリカ) (2/5ページ)
だが、施設の収容数が限界に達してしまえば、新しい動物を保護することはできなくなる。
そのほとんどが公立である「ハイ・キル」シェルターは、日本の保健所と同じく、収容の要請があれば断れない。
しかし施設には予算や人手にも限度がある。そのため収容されて一定の期間引き取り手のなかった動物については、安楽死を施すことになる。そのあとに、また別の個体を収容しなければならないためだ。
ハイ・キル・シェルターに収容されていたブルーにも、一日ごとに「安楽死」が迫っていたのであった。
image credit: Saving Carson Shelter Dogs/The Dodo
・飼い主候補が現る
だが、ブルーは運命に見放されていたわけではなかった。
フェイスブックの動画を見た、ジェニファー・マッケイさんという女性が、ブルーを引き取ろうと、シェルターを訪ねてきたのである。
「(ブルーは)深く悲しみ、落ち込んでいるように見えました」とジェニファーさん。「他の犬は私と目を合わせてきて、しっぽを振ったのですが、ブルーは立ち上がりもせず、私を見に来ようともしませんでした。(こんな状態になっていたのは)とても悲しいことでした」
image credit: Jennifer McKay/The Dodo
ジェニファーさんは今すぐにでもブルーを引き取って帰りたかった。しかし、新しい飼い主に引き渡す前に、適性検査をしなければならないと決まりがあった。検査期間中、ジェニファーさんはブルーに会いにシェルターに通った。
・信頼を積み重ねて
頑なに元の飼い主を待ち続けるブルーだったが、その態度に変化が起こった。二度目にシェルターを訪ねた際に、ブルーはほんの少しだけジェニファーさんに注意を向けたのである。