楽しく働くにはどうすればいい? サイボウズ社長の答え (1/2ページ)
希望の会社に入社して将来に胸躍らせている人、これから始まる社会人生活に不安を覚えている人。新入社員の思いはそれぞれあるだろう。しかし、せっかくなら仕事は楽しくやりたいもの。
人生の大半の時間を過ごす会社で楽しく働くヒントを与えてくれる一冊が『会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。』(青木慶久著、PHP研究所刊)だ。
著者である青木氏は、サイボウズ株式会社の代表取締役社長。
同社はIT企業として成長著しく、近年では離職者を七分の一に減らすワークスタイル変革を実施。取締役自ら三度の育児休暇を取るなど、積極的に「楽しく働ける会社づくり」を行なっている。
そんな著者が本書で語るのは、「なぜ会社は楽しくないのか?」「楽しく働くにはどうしたらいいか?」というテーマだ。これから新社会人生活を始める人、就活を控えている学生が知っておきたい、会社や仕事との向き合い方のコツを、本書からいくつか紹介しよう。
■「いい会社」にとって利益はカス楽しく働くためには、そもそもその会社が「いい会社」かどうかが大きなポイントだという。
その目安の一つになるのが会社の「利益」だ。
「利益」は、顧客が支払った総額である「売上」から、社員の給料や仕入先への支払い、オフィスの家賃などに分配していって残ったお金だ。
会社が手っ取り早く利益を増やそうと思ったら、この分配を減らせばいい。つまり、社員の給料や下請けへの支払いなどを減らせば、利益は上がってしまうのだ。
それゆえ、楽しく働ける会社かどうかは、「利益の大きさ」よりも、「どこにどれくらい分配されているか」を見たほうがいい、と著者は述べている。
経営者の間で有名な長野県の伊那食品工業の塚越会長は「利益はカス」と言っている。
売上を仕入先、パートナー、従業員、社会に還元して、絞った残りカスが利益なのだ、という意味だ。さらに塚本氏は「どちらかというと従業員の給料の方が目的で、利益はあくまでもカス。その方が少なくとも働く人には幸せですよ」と述べているという。