タダ同然のように飲んでいる「水」は、近い将来お金持ちだけのものになる? (1/2ページ)

新刊JP

『水がなくなる日』(産業編集センター刊)
『水がなくなる日』(産業編集センター刊)

平成30年を迎えた今年2018年に生まれた赤ちゃんたち。
彼らが大人になる頃、もしかしたら「水を飲むにも高額なお金を払う」という想像しがたい状況が生まれているかもしれません。

水道の蛇口をひねると、当たり前のように出てくる「水」。今、地球規模で「水不足」が懸念されていることを知っていますか?

2050年、世界の10人に4人は水が得られなくなるといいます。
原因は爆発的な人口増。また、産業での水使用量増や気候変動も大きく影響しています。

日本では人口が減っていると問題になっていますが、世界を見渡すと増え続けています。2000年に60億人に達した人口は、2050年には約98億人に達するという予測があります。一方で、資源は限りあるもの。人口が増えることによって分配される資源の量は、どんどん少なくなっていきます。

意外に思えるかもしれない事実を教えましょう。
国連による『世界水発展報告書』(2014年)によれば、今、世界の7億6800万人が改善された水源にアクセスできていないといいます。水道技術が発達しても、汚染問題や水の奪い合いによって水環境は悪化する一方です。

日本に住んでいる限り、資源としての「水」が置かれている状況の厳しさについて実感することはありません。しかし、水不足をはじめとした「水」をめぐる問題は未来の話ではなく、現在進行形で起きているのです。

そんなことを豊富なイラストとともに分かりやすく教えてくれるのが、水を専門にしたジャーナリスト・橋本淳司さんが執筆した『水がなくなる日』(やまぐちかおりイラスト、産業編集センター刊)。本書の冒頭で橋本さんは次のように訴えます。

お金は水の流れを変える。水不足が進むと水の価値は高まり、高いところから低いところへ流れていた水は、お金に向かって流れるようになるかもしれない。独占され、商品化された水の値段は上がっていく。あるいはお金によって堅固に守られた街でないと暮らしていけなくなるかもしれない。お金の流れ、水の流れを見ることが間違いなく大切になるだろう。

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