企業に莫大な利益をもたらす存在が備える「3つの特性」とは? (1/2ページ)

新刊JP

『シリアル・イノベーター 「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(プレジデント社刊)
『シリアル・イノベーター 「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(プレジデント社刊)

日本企業が世界におけるビジネスのイニシアチブを担えなくなった理由は何か。
大きな要因のひとつには、技術やモノづくりに偏重しすぎるあまり「イノベーション」が起こせないことが挙げられるだろう。

ビジネスの動きが加速、複雑化する現代では、イノベーションを起こせる人材の育成は不可欠であり、急務の課題とも言える。それも、企業の中でミドル層に位置しながら、幾度もイノベーションを起こせる人材が求められる。

そんな継続的に革新を起こせる人物の特性を明らかにし、そのような特異な人物をマネジメントするポイントを教えてくれる一冊が『シリアル・イノベーター 「非シリコンバレー型」イノベーションの流儀』(アビー・グリフィン、レイモンド・L・プライス、ブルース・A・ボジャック著、市川文子、田村大監訳、東方雅美訳、プレジデント社刊)だ。

では、幾度もイノベーションを起こし、企業の利益に貢献する「シリアル・イノベーター」とはどんな人物像なのか。その姿を本書からかいつまんで紹介しよう。

■莫大な利益を生み出す「シリアル・イノベーター」

イノベーションには、大きく分けて二種類ある。

「段階的イノベーション」と「ブレークスルー・イノベーション」だ。前者は、既存の製品、事業の延長線上にあり、段階的に性能の向上や変化などによって改善を施していくもの。一方、後者は、前例がなく市場に競合が存在しない製品、事業を創造していくものだ。

「シリアル・イノベーター」は、後者のイノベーションに取り組み、莫大な利益を生み出す存在だ。

本書では、革新的な製品が生み出されるためには、「技術開発者」「チャンピオン(事業やマーケティングに優れた人物)」「製品開発担当者」という3つの段階があり、それぞれ異なるスキルが求められるとしている。しかし、シリアル・イノベーターは、この三者のスキルを併せ持つ。

また、その過程において革新を起こすシリアル・イノベーターは、既存路線や従来のやり方を進める上司やマネジャーから煙たがられることもある。そうした場合の「社内政治の駆け引き」にも長けていることも特徴の一つだ。

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