「幻の恐竜」エゾミカサリュウ リアルな全身復元模型が展示開始 (1/3ページ)

Jタウンネット

「ザウルス」という表記に時代を感じる(画像は国指定文化財等データベースより)
「ザウルス」という表記に時代を感じる(画像は国指定文化財等データベースより)

記者が無条件にロマンを感じてしまうものの一つが化石、特に恐竜や大型爬虫類などの化石には興奮を覚える。国立科学博物館の地下にある恐竜展示は、記者のお気に入りの場所のひとつだ。

国内で状態の良い恐竜や大型爬虫類の化石が発掘された例はあまり多くないが、それだけにその貴重さが際立つ。そんな貴重な化石のひとつが、1976年に北海道三笠市で発見された、モササウルス科の大型海棲爬虫類「エゾミカサリュウ」だ。

発見から42年を経た2018年4月28日から、エゾミカサリュウが収蔵されている三笠市立博物館で、全身の復元模型の展示が始まっている。

肉食恐竜...じゃなかった

エゾミカサリュウは日本で初めて見つかったモササウルス科の化石だ。頭の一部分ではあるが、顎の部分や歯がしっかりと形をとどめており、極めて状態の良い化石と言える。

ただこのエゾミカサリュウ、現在のように貴重な存在と見なされるまでは、少々ややこしい経緯を辿っている。まず、発見当時は大型の肉食恐竜、ティラノサウルスの可能性があると指摘されたのだ。

頭部の一部だったこともあり、その前後がさまざまに想像できたためだと思われるが、この話が大きくなって日本で初めての肉食恐竜の化石とされてしまい、国の天然記念物にも指定された。

その名残は現在も国指定文化財等データベースに見ることができる。「エゾミカサリュウ化石」の解説文には、次のような記述が残っている。

「昭和51年6月三笠市幾春別川上流で転石として発見された頭部化石で、中世代白亜紀後期のティラノザウルス科に属する新属新種のものと考えられる」
「ザウルス」という表記に時代を感じる(画像は国指定文化財等データベースより)

町おこしの材料として期待され、ティラノサウルス形の復元像なども制作されたようだが、その後の調査でティラノサウルスのような肉食恐竜ではなく、モササウルスのような海棲爬虫類であることが確認された。つまり、「幻の恐竜」になってしまったのだ。

「どっちにせよ恐竜でしょ?」と思ってしまうかもしれないが、恐竜は陸に住む陸棲爬虫類のことで、海棲爬虫類は厳密には恐竜ではない。

「「幻の恐竜」エゾミカサリュウ リアルな全身復元模型が展示開始」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る