「幻の恐竜」エゾミカサリュウ リアルな全身復元模型が展示開始 (2/3ページ)

Jタウンネット

文化財データベースでも補足として「その後の研究の進展により,現在では海棲ハ虫類の化石と考えられている」との注意文が記載されている。

そんなエゾミカサリュウだが、なぜ今になって正確な復元模型を制作・展示したのか。Jタウンネットが三笠市立博物館に取材を行ったところ、担当者は次のように話してくれた。

「市民の方から博物館に寄贈の申し出があったことがきっかけです。具体的に何を寄贈するとは決まっていなかったので、三笠市で発掘された貴重な化石である、エゾミカサリュウの全身復元模型を制作することにしたのです」 展示されているエゾミカサリュウの全身復元模型(提供:三笠市立博物館)
展示されているエゾミカサリュウの全身復元模型(提供:三笠市立博物館)

実はエゾミカサリュウが海棲爬虫類であると確認されてから、その調査研究はしばらく停滞していた時期があり、これまで正確な全身像の復元は試みられていなかったという。発見時調査にあたった小畠郁生博士が研究を中断していたことや、国内にモササウルス科の専門家がいなかったためだ。

しかし、2000年代に入りカナダのアルバータ大学のマイケル・コールドウェル教授がエゾミカサリュウの存在に興味を持ち、小畠博士に連絡。米シンシナティ大学のモササウルス類研究の専門家・小西卓哉博士らを交え研究を進め、エゾミカサリュウがモササウルス科の「タニファサウルス」という種の新種であることを確認した。

2008年には研究論文「A New Species of Taniwhasaurus (Mosasauridae, Tylosaurinae) from the Upper Santonian-Lower Campanian (Upper Cretaceous) of Hokkaido, Japan」が発表され、「タニファサウルス・ミカサエンシス」という学名も得ている。論文には、発見者である村本喜久雄さんの名前も共著者として並ぶ。

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