生トマトの約4倍!リコピンの吸収率を高める美味しい調理法とは? (1/2ページ)
美味しく彩りも良い野菜「トマト」は、栄養が豊富なことでも有名です。中でも、赤い色素である「リコピン」は抗酸化作用が高く、健康や美容が気になる女性にとってはお馴染みの成分ですよね。
そのリコピンですが、このたび名古屋大学とカゴメの最新研究により、吸収率が大幅にアップする調理法が明らかとなりました。
「トランス体」よりも「シス体」のリコピンのほうが吸収率が高い!
リコピンの構造には大きくわけて「トランス体」と「シス体」の2種類があります。これまでの研究で、リコピンは「トランス体」よりも「シス体」のほうが吸収率が高いことがわかっています。リコピンが体内に吸収されやすくなることで、より一層の健康効果が期待できるのです。
ところが、市販されているトマトに含まれるリコピンの多くは「トランス体」。つまり、そのままでは「シス体」よりも体内吸収性が低いということになります。
生トマトに「にんにく・玉ねぎ」を入れて「油で加熱」すると「シス体」になる!
今回の研究によると、生トマトは「にんにく・玉ねぎ」を入れて、「油で加熱調理」をすることにより、「トランス体」のリコピンが「シス体」へと変化(=「シス化」)することが新たに判明しました。リコピンには、美白やダイエット、老化の遅延など、さまざまな健康効果があることが各機関の研究でわかっていますが、リコピンの「シス化」が促され、リコピンの体内吸収性がアップすることは、そのまま健康効果アップにもつながると考えられます。