タコは宇宙由来?数億年前に宇宙から卵の状態で地球に飛来したとする論文が発表される(国際研究) (2/3ページ)

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・タコのゲノムは人間とほぼ同じ大きさ。並外れた知能を解き明かすヒントを発見(日米独研究) : カラパイア

 その一例を挙げるだけでも、大きな脳、洗練された神経系、カメラのような目、柔軟な体、色や形状を変える能力を通じた瞬時のカモフラージュといった凄まじい特徴を備えている。

 しかもこれらは進化の舞台に突如出現したように見えるという。

 仮説として考えられるのは例えば宇宙由来のウイルスだ。ウイルスは遺伝子情報を書き換えることができる。ウイルスによってタコの遺伝子情報が複雑化したのならば、この突然の進化や能力も説明がつくという。


・タコの卵が地球外から飛来した可能性も?

 更に研究者らは、タコの卵そのものが宇宙からもたらされたという可能性にも言及している。

 冷凍保存や基質で保護されたタコやイカの受精卵が一つのまとまりのあるグループとして数億年前年前の地球に氷の天体と共に飛来し、生命という形となり出現したというのだ。

 宇宙起因説は、2億7000万年前に地球にタコが突然出現した状況を説明する安上がりな説明だが、この時期突然現れた生命体に関しても説明はつく。
 
 
・当然批判の声も

 挑戦的な仮説に多くの科学者からは批判的な声が挙がっており、たとえば、ドイツ・マックスプランク研究所のウイルス学者カリン・モエリング氏は、同論文を「一考の価値はあるが、ウイルス、細菌、生命体が宇宙から来たなどという主張は真剣に受け止められない」と語っている。


 タコの容姿はしばしば宇宙人のモデルとして使われてきた。例えば、1898年に発表されたH・G・ウェルズのSF古典小説『宇宙戦争』では、火星人を巨大な脳を持つタコのような生物として描写している。また2016年の映画『メッセージ』でも頭足動物型の異星人が登場する。
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