遭難・消失・解体・侵略など、Googleマップのせいで大変なことになってしまった7つの事案 (3/7ページ)
2017年、バネック(24歳)はグランドキャニオンを見るために一人旅に出た。その道中、アリゾナの砂漠のど真ん中で、車のガソリンが100キロ分しかないことに気がついた。
そこでグーグルマップを確認すると50キロ先にガソリンスタンドが見つかった。毛ほども疑うことなく、マップの表示に従った彼女は、存在しない道路を運転し、そのまま存在しない場所へとたどり着いた。そしてガソリンは尽きた。
幸いにもバネックはガールスカウトの経験があり、きちんと準備していた。18日分の水と食料を食いつなぎながら、岩に大きく「助けて」のサインを作り、発煙筒や懐中電灯で上空を通過する飛行機に助けを求めた。
恐ろしい経験だったろうが、砂漠でラーメンを食べたり、プレーリードッグと友達になったりと、案外楽しいこともあったかもしれない。
Student Taped Message to Family While Stranded in Grand Canyon Before Rescue
それから5日後、減る一方の備蓄を眺めていた彼女は、意を決しておよそ20キロの砂漠横断を決行する。
そしてついにスマホにわずかな電波が届く場所へとたどり着き、40秒間の通話で救助を要請することに成功した。連絡を受けた救助隊は車を発見し、そこに帰還した彼女を無事救出した。
・グーグルマップが招いた悲劇。