アウトローも変心させた「仏教の名言」(5)批判を受けたら… (3/3ページ)

アサ芸プラス

<うまくいかない時>

 降れば濡れ、濡るれば乾く袖の上を、雨とて厭う人ぞはかなき(一遍)

 鎌倉時代中期の時宗の開祖・一遍は伊予(愛媛県)に生まれ、念仏往生を説いて全国を遊行して、「人間は等しく救われる」と救済のお札と踊念仏で全国に信者を得た高僧。雨に降られたら濡れて行けばいいというこの言葉は、「あるがままを受け入れよ」と読み取れる。

 災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候(良寛)

 良寛は江戸後期の曹洞宗の名僧。かつて新潟の三条で地震が発生した際に、死ぬ時は死ぬというふうに覚悟をすることが、災難を逃れる方法だと言ったとか。自然の力に逆らえないのなら、それを受け入れる気持ちを持つことで、不安から解放される。

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