アウトローも変心させた「仏教の名言」(5)批判を受けたら… (1/3ページ)

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アウトローも変心させた「仏教の名言」(5)批判を受けたら…

 自分のやることには、常に支持が集まるわけではない。厳しく批判する人、快く思わない人、陰口を叩く人‥‥。そのストレスをどうさばくべきなのか。

<まず実践があってこそ>

 能(よ)く誦(しょう)し、能く言うこと鸚鵡(おうむ)もよく為(な)す。言って行わずんば何ぞ猩猩(しょうじょう)に異ならん(空海)

 平安時代に私度僧(しどそう)(みずから僧侶になった者)として中国・唐に渡り、日本に密教を伝え、真言宗の開祖となった仏教界のスーパースター・空海の言葉。密教以外にも書や灌漑・土木技術などの知識を伝えた天才は、言うだけなら鸚鵡でも言うが、言うだけで行動が伴わなければ猩猩(猿に似た架空の動物)と変わらないと言ったという。実践を伴わない言葉はむなしい。真言とはそういう意味もあるのかもしれない。

 いたずらにあかし暮らして、やみなんこそかなしけれ(法然)

 浄土宗の開祖で、浄土真宗を開いた親鸞のお師匠さん・法然の言葉。ただなんとなく日々を送り続けることこそ、悲しい──という意味だが、夢や希望を持って日々努力せよと命令しないところが、法然上人の偉いところだと感じさせる。

<失敗ばかりの時に>

 いまの一当(いっとう)は、むかしの百不当(ひゃくふとう)のちからなり、百不当の一老(いちろう)なり(道元)

 曹洞宗の開祖・道元が、禅宗の修行を弓矢にたとえて、いま的を射た一当は、それまでの百回の失敗があり、百回の失敗は一当の価値があると説いた。失敗は成功のもと、失敗を恐れることはないと解すれば積極的な生き方ができるのだ。

 貴きかな、茶や(栄西)

 平安末期から鎌倉前期に活動した臨済宗の開祖・栄西は「喫茶養生記」を著し、日本に茶を伝えた茶祖としても知られている。誰にでも分け隔てなく茶を勧めたという「喫茶去」にも通じる茶の効用を説いた言葉。

<悪口を言われたら>

 悪口は毒蛇と思え。

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