世界の風変わりな10の死の儀式 (7/7ページ)

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・1. 即身仏

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References:allthatsinteresting

 不滅の遺体には物理世界を超えた力とのつながりがあると考える宗教は多い。日本の即身仏は自らミイラになる行為で、天国にアクセスし、そこで百万年の時を生きて、地上の人々を守るのだという。これを行うには、とんでもない信仰心と自らを律する力が必要となる。

 即身仏になることを決めた僧は、木の根や皮、木の実、松の針、石といった食事しか口にしてはいけない。これを1000~3000日続けて、脂肪と筋肉ならびに細菌を体からそぎ取る。

 また漆の樹液を飲むことがあるが、これは毒を体内に入れて死後虫に食われることを防ぐためのものだ。実践者は少量の塩水のみを飲み、瞑想を続ける。

 やがて死が近づくと、小さな木の箱に入り、それごと埋められる。死んでから1000日後に掘り出され、遺体が腐っていなければ成功だ。仏に法衣を着せて、しかるべき場所に祀る。

 1081年から1903年までに24人の僧が即身仏になった。なお1877年に法律によって禁止された。

・海外サイトが報じた即身仏に関する10の事実 : カラパイア

written by hiroching / edited by parumo
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