営業(おとこ)たちの挽歌 第1話「名刺のこころ」 (4/5ページ)
人間、怒るに怒れないときは笑うしかないから。相手先の会議室に飾ってある社訓をノートに写して待っていてもいいし。そこまで突き抜けると相当面白いよ。でもこういったやり方は、なにを売っているかにもよるよね。ダムとかは絶対無理だと思う。
さすがにダムは雑巾掛けくらいじゃ売れないか。
商材だけじゃなく、もちろん相手方の性格や立場などにもよるよ。ただ一番重要なのは「そんな冗談をできる自分かどうか」だね。名刺4枚出したり、会議室で雑巾掛けをしたりしても笑ってもらえる自分かどうかの判断はしないと。ゴクゴクゴク。
自分を客観視できないと危険ですね。そこ履き違えると大スベリしそう。自分がやってもちゃんと笑ってもらえるギリギリのもの……。
オレの場合はたまたま、それが名刺4枚交換や雑巾掛けだったわけだけどね。