地球上異世界探訪。火星の環境に似ている6つの魅惑の場所 (2/4ページ)

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・ドライバレー(南極大陸)

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南極、マクマード湾の西にある永久凍土の谷の連なりだ。火星の北の環境にとてもよく似ていると言われている。

 水が氷になり、栄養分がほとんどない氷点下でも、微生物が見つかっている。栄養分がほとんどないこうした環境で生きている生物はゆっくりと成長するため、火星で生命が存在する可能性を解き明かす助けになるかもしれない。

 火星の北極は、何億年も昔にはもっとたくさんの太陽光が当たっていたため、かつては生命が育まれていたのかもしれないという。つまり、水の存在、そしてもちろん生物がいた可能性があるということだ。

 そこで、研究者たちは、南極大陸のこの場所に穴をあけてみて、火星の北で掘削に使う機械はどれが一番いいのかを決めようとしている。火星の北極で氷の層を覆っている土壌面が見つかっているが、その環境がドライバレーに酷似していることが、ここで掘削調査が行われる理由だ。


・アタカマ砂漠(チリ)

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 およそ1000キロにもわたる高原で、極度に乾燥している。地球上でもっとも火星に似た環境のひとつだ。

 降雨があるのは数十年に一度という極端な乾燥地帯。このため2004年に、NASAが資金提供して、研究者たちがこの砂漠で4週間過ごし、火星で生物が生きられる可能性を調査した。ここでの発見は、驚くべきものだった。

 乾燥した砂漠のど真ん中に微生物がいたのだ。誰もが生物は生きられないと思っているアカタマ砂漠のような非常に乾燥した場所で生き物が見つかるのなら、火星になにかがいてもおかしくない。
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