地球上異世界探訪。火星の環境に似ている6つの魅惑の場所 (4/4ページ)
全長およそ225キロ、幅8~24キロ。火星よりも暑いが、ごつごつした岩の大地が火星とよく似ているという。
2012年以降、ここでは毎年一回、マースフェストというイベントが行われている。
科学者や技術者が一般市民とともに、火星とデスバレーの共通点について話し合う。火山岩に覆われたマースヒルを訪ねることができ、メスキート・フラット砂丘、ユーベヘーベ・クレーター火山地帯、リトル・ヘーベ・クレーターなどを歩くことができる。
・デヴォン島(北極海)
世界最大の無人島。有人無人問わず、あらゆる島の中で27番目に大きな島だ。
カナダのヌナヴート準州パリー諸島という群島の一部。北極海のエルズミア島南とバフィン湾西に
位置する。長さおよそ515キロ、幅128~160キロ、面積5万4390平方キロメートル。
1616年にウィリアム・バフィンによって発見されたこの島には、ホートン・クレーターという直径22キロの巨大なクレーターがある。およそ3900万年前に、直径2キロの隕石が衝突してできたという。
衝突エリアは寒冷で、乾燥していて、風が強く、かすんでいる。とくに浮石など、火星の多くのクレーターと状態がよく似ている。
デヴォン島の平均気温はマイナス17℃、火星はマイナス24℃で、とてもよく似た環といえる。
SETI(地球外知的生命体探査プロジェクト)の惑星学者パスカル・リーは、NASAのホートン・マース・プロジェクト(HMP)を主導している。ここでは、ホートン・クレーターを使って、人類やロボットが火星を探索するための準備に役立つと期待される、新たな技術や戦略の調査を行っている。
1997年以降、毎夏、リーは隔絶されたデヴォン島で、宇宙服やロボット、掘削機などの多くの試験をして、火星への旅に役立てるためのさまざまな研究を行っている。
References:Fascinating Mars-Like Places on Earth - Toptenz.net/ written by konohazuku / edited by parumo