初期の月の写真が最新写真のように鮮明な理由。閉店したマクドナルドで行われていた「マックムーン」プロジェクト (3/6ページ)
トレードマークのドクロの旗は、ハッカーの技法が使用されていることを示唆したものimage credit:MIT Technology Review
・気の遠くなるような膨大な作業
ルナ・オービターが画像を携えて地球に帰還することはなかった。代わりにオービターは70ミリのフィルムに焼き付け、そのネガを5ミクロンの点でラスター走査(解像度200ライン/mm)し、ロスレスアナログ圧縮で地球へ送信した。
地上ではマドリード、オーストラリア、カリフォルニアにある3ヶ所の基地が信号を受診し、磁気テープに記録する。テープはアンペックスFR-900という、冷蔵庫ほどもあり、60年代当時30万ドルもしたテープドライブで読み込まれる。
画像復元に用いられたFR-900。新旧の機器を組み合わせてデータ復旧が試みられた。image credit:MIT Technology Review

FR-900の背面。ナンシー・エバンズら、プロジェクト発案者のサインがある。image credit:MIT Technology
データの復元にはそのFR-900の修復が必要であることが分かり、元マクドナルドの流しで洗うことが作業の始まりとなった。
さらに画像を引き出すカスタムメイドの復調器、アナログ・デジタル変換器、動作を確認するためのモニター接続が必要だった。テープのラベル様式が忘れられてしまったうえに、その付随資料もすぐには手に入らなかったので、テープの座標を解読する必要もあった。