日本激震列島“逃げ場なし”(1)「大阪直下の揺れで南海トラフ地震が迫る!」 (2/2ページ)

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 1596年9月1日、まず発生したのは慶長伊予地震でM7.0。その3日後には大分に場所を移して慶長豊後地震(M7.8)が起こった。そして、その翌日の9月5日、慶長伏見地震が起こったのです。

 さらに1605年には、南海トラフ地震の一つとされる慶長地震が発生しています。

 こう考えていくと、内陸の直下型地震も怖いが、もっと怖いのはそのあとにくる南海トラフ地震そのものだと言えるでしょう。

 南海トラフ地震が発生した場合、経済被害額が20年間で1410兆円という推計を土木学会が初めて発表しましたが、人的被害もまた大きい。

 一方、6月17日、群馬県渋川市で震度5弱を観測する地震が発生しました。震源の深さは14キロ、M4.6と推定されます。群馬県内を震源とする地震で震度5弱以上の揺れを観測したのは、1923年に統計を取り始めてから初めてのことですが、群馬のケースは西日本から延びてきている中央構造線という日本最長の活断層が起こしたものなのかもしれません。

 これに付随して千葉県でM4.0以上の地震が相次いでいることと関係するのではないかと考えている人もいます。房総半島沖でプレート同士が地中の境界でゆっくり滑る現象「スロースリップ」が起き、地震を誘発しているのが原因ですが、房総半島沖では2~7年間隔でスロースリップが発生しています。陸側と海側のプレート境界が約1週間で10センチ程度ずれ、群発地震を誘発していますが、過去にも5~6年置きに起きているものの、大地震には至っていない。今後、大地震に結び付くものなのかどうか、正直まだわからないというのが実情です。

 スロー地震は巨大地震の発生と因果関係があり、観測によって巨大地震の発生を予測できるとする学説はあるのですが、今の地震学では解明できていないのです。

島村英紀(武蔵野学院大学特任教授)

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