遺伝子発現をチューニングし、必要に応じて体の防衛機能を高めようとする研究(DARPA:米国防高等研究計画局) (2/3ページ)
「PREPAREは、ゲノムに恒久的な編集を加えることなく、(脅威への)曝露前あるいは後に一時的なブーストを与えることで、生まれつき備わっている防衛力をサポートする方法を研究します」

・遺伝子の発現を制御するシステム「エピゲノム」をターゲットに
CRISPRといった恒久的にゲノムを変化させてしまう最近の遺伝子編集技術とは対照的に、PREPAREプログラムはそうした変更をDNAに起こさない技法に特化する。
それは”エピゲノム”、つまり遺伝子の発現を制御するシステムをターゲットとする。遺伝子は、DNA配列に変更を加えずとも、遺伝子を読み込む細胞を操作するように外部からの修正を加えることで、オンとオフを調整することができる。

・まずは4つの健康問題に挑む
手始めに、PREPAREプログラムは四つの健康問題に挑む。インフルエンザ、オピオイドの過剰摂取、有機リン酸エステル中毒(殺虫剤や神経作用剤に由来する化学物質)、ガンマ線への曝露だ。
これを成功させるにはいくつものハードルを乗り越えなければならない。