プラセボ効果に関する面白い事実。それがプラセボ(偽)だと最初からわかっていても効果がある場合がある(米研究) (2/3ページ)
米ハーバード大学医学大学院のテッド・J・カプチャク教授はプラセボについて20年以上も研究を続けてきた人物だ。その彼の最新の研究論文では、非盲検(プラセボであると事前に告げられる)プラセボを用いて驚きの事実を明らかにしている。
非盲検とは
臨床試験(治験)を行う際に、被験者がどの治療群に割付けられたか、医師、被験者、スタッフにわかっている試験法。
カプチャク教授は過敏性大腸症候群の患者を対象に、非盲検プラセボを与えるグループ(プラセボであると事前に告げられる)とプラセボを与えるグループ(告げられない)に分けて調査を行なった。
すると非盲検プラセボを与えられたグループでは、錠剤はシュガーピルで、薬剤は一切入っていないとはっきり言われていたにも関わらず、症状に劇的かつ有意な改善が確認された。

・プラセボと知っていても自己観察症状が緩和される人もいる
同教授によると、プラセボはあらゆる状況で効果を発揮するわけではないという。だが痛み、吐き気、疲労といった”自己観察症状(self-observation symptom)”についてはよく効くそうだ。偽薬とわかっていても心と身体の自己治癒力が高まるのではないかと言われている。
「人はプラセボと分かっていてもプラセボ反応を示します。さまざまな症状に対して有効なプラセボ効果を得るために、騙したり隠したりする必要はありません」とカプチャク教授。